155系特集ーvol4
クハ155形(クハ89形)
155系の制御車。明るい塗色と低い屋根で独特の外観である。室内は
片側3人もう一方が2人掛けのクロスシート。通路も一般急行形より狭い。
網棚は座席と平行に、また各BOXには着脱式の細長いテーブルが設け
られ食事やゲームが楽しめ、一般用臨時列車に使用される場合はこれを
取り外すと153系と同じく小型テーブル・灰皿が利用できる構造になって
いる。また制御車のみ電池時計の脇に速度計が備えられ運転室側出入
り口助士席の後にはねあげ式の補助椅子が2個設けられている。
昭和40年までに20両が製造された。
クハ89001
昭和34年3月大阪駅。
クハ89001
昭和34年4月東京駅。
クハ155−2
昭和36年3月田町電車区。
モハ154形(モハ82偶数形)
中間電動車。車体構造は153系とほとんど同一であるが、台車はコイル
バネのDT21A。室内設備は制御車と同じであるがそれ以外の特徴として
、各車共出入り口扉は153系より300o狭い700oとなり戸袋窓がない。
そのためこの空間を利用して一方の出入口に大形屑物入と40g入り飲料
水タンクが2個、反対側出入口には便所が2箇所(1箇所は初めての男子
用トイレ)、及び鏡・洗面台付洗面所が設けられている。
昭和40年までに12両が製造された。
モハ154−1
昭和36年5月田町電車区。
モハ154−2
昭和36年3月田町電車区。
モハ155形(モハ82奇数形)
モハ154形とユニットを組む中間電動車。
同じく昭和40年までに12両が製造された。
モハ155−2
昭和36年3月田町電車区。
サハ155形(サハ88形)
付随車であるが車内設備はモハと同じ。台車は制御車と同じTR62.
昭和34年に4両が製造されたのみである。
サハ155−1
昭和36年3月田町電車区。
サハ155−1
昭和36年5月田町電車区。
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