DL特集−vol1

                 DD10形
                  第1次世界大戦の賠償でドイツから手に入れた、DC11・DC10や純国
                 産DB10で学んだ技術が具体化されて昭和10年に1両製作された。
                 600PS機関を搭載した電気式で、軸配置はA−1−A・A−1−Aの箱
                 形両運転室、小山機関区に配属された。試運転の結果では2120形蒸
                 気機関車程度の性能が認められたが、昭和12年の日華事変以降の燃
                 料供給難によって、十分な試験も終わらない内に廃車となった。
                 DD101
                 
                 昭和35年5月大宮工場。

                 ED541とDD101
                 
                 昭和35年5月大宮工場。

                 DD101
                 
                 昭和37年5月大宮工場。長らく同所で保管されていた。


                 DD11形
                  戦後、国鉄がはじめて製作した小形の機関車で、気動車用の機関と液
                 体変速機を2組搭載して、動輪は連結棒によって結合されている。台車は
                 板台ワク固定マクラバリ式の2軸ボギーである。1〜3の1次車は、低速域
                 の引張力を確保する為高低速段切換用遊星歯車装置を当初付けていた。
                 その後増備された外観の異なる4〜9と合わせて入換えに活躍していた。
                 DD111
                 
                 昭和36年1月。

                 DD111
                 
                 昭和36年1月。


                 DD12形
                  終戦後当時の占領軍が作戦用に製造したものを8両持ちこんだもので、
                 最初は8500形と称したが、その後5両が昭和31年に国鉄籍に編入され
                 DD12形となった。車体および電気装置はゼネラル・エレクトリック製、機
                 関はキャタピラトラクター製2基を搭載した電機式の入換機である。
                 DD124
                 
                 昭和33年7月恵比寿駅。

                 DD124
                 
                 昭和33年7月恵比寿駅。

                 DD125
                 
                 昭和32年6月東京機関区。



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