クハ86特集

                 
                 昭和33年3月田町。

                  昭和20年代、それまでの電車は動力源の電動機や多くの機器類を搭
                 載するので、乗り心地は「客車に劣る」という観念があった。そこでこれを
                 打ち破る為、新しい構想による理論解析や高速度試験等を実施。幾多の
                 ハードルを乗り越え、長距離形の軽量車体・高速防振台車・電気システ
                 ム等の設計・製造方法を開拓した。こうして最終的にはクハ86・サハ87
                 ・サロ85・モユニ81の5形式〜80系が誕生した。
                 80系の特徴として、
                  @ 客車並の構造としたこと。
                  A 長大編成を計画したこと。
                  B 中間モハを作ったこと。
                  C 編成発注をしたこと。
                  D 2色塗分けを行ったこと。
                  E 2枚窓のフロントがブームを起こしたこと。
                  F 押込通風器を採用したこと。
                  G AREブレーキを本格採用したこと。
                  等が上げられる。
                 その80系の中で先頭を飾った「クハ86」は昭和24年度から33年度と
                 長きに渡り製造されて来たので、次の様に区分される。
                  
                 クハ86000〜
                   クハ86001〜86020 1次形
                   クハ86021・86022 1,5次形
                   クハ86023〜86084 2次形
                 クハ86100〜86142
                 クハ86300〜86375

                 クハ86004
                 
                 昭和32年10月田町。
                 昭和52年3月15日に80系としては初めて老朽化による廃車となってい
                 る。

                 クハ86005
                 
                 昭和32年10月東京駅。

                 クハ86006
                 
                 昭和33年1月鶴見。
                 塗装試案車時代。

                 クハ86007
                 
                 昭和33年3月田町。
                 試作台車MD3を試用していた事がある。

                 クハ86011
                 
                 昭和32年9月東京駅。

                 クハ86011
                 
                 昭和33年3月田町。

                 クハ86012
                 
                 昭和33年3月田町。



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