昭和33年早々中央線に順次姿を現した量産形はMM’がMT46Aに
、主制御器がCS12Aに台車がDT21XからDT21になるなど改良が施
されたが、残念ながら通風器が72系のグロベンに後退、側面には雨樋
が復活、また戸袋窓などがHゴム支持となっている。尚量産車の番号は
モハ90011〜・モハ90511〜となっている。
モハ90072
昭和34年7月東京駅。
モハ90103
昭和34年7月東京駅。
モハ90530
昭和33年6月阿佐ヶ谷駅。
モハ90594
昭和34年7月東京駅。
中央線には次々に高性能電車が投入され72系と置き換わっていった
が、オールM高加速電車のため起動電流が大きくなり既設変電所の容
量では不足する事態となった。一方旧形車と共通運用中ではその高性
能を十分に発揮出来ないため、当面編成中の電動車の数を減らして対
処することとなった。かくして基本編成中にサハ2両を組み込み、8M2T
にダウンすることとし、モハ90から電動車装備だけを取り外したサハ98
が誕生した。従って屋根上にはパンタ取付け台等が付き、台車もトレー
ラーとして使うDT21Tの名称がついた。
サハ98015
昭和34年7月東京駅。
サハ98049
昭和34年7月東京駅。
サハ98050
昭和34年7月東京駅。
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