151系特集ーvol1

                 
                 昭和33年10月1日、クハ26006田町電車区

                  昭和33年11月1日、登場したビジネス特急「こだま」号として誕生した
                 国鉄初の長距離特急用電車。当初はクハ26・モハ20・モハシ20・サロ
                 25の4形式24両が製作された。8両編成で東京〜大阪間を6時間50分
                 で2往復運転され、東京〜大阪間の日帰り旅行を初めて可能にした。そ
                 の後昭和34年7月実施された性能確認の高速度試験では、最高速度
                 163キロを樹立している。
                  この「こだま」号は好評を博して利用度も高く、ついには日本の代表列
                 車「つばめ」「はと」も昭和35年6月より151系に置きかえられた。この
                 際かつての展望車に代って4名の区分室と1人用リクライニングシート1
                 4席の開放室を持った「パーラーカー」クロ151形を始めとした形式が追
                 加され堂々12両編成の特急電車が東海道を行き来していた。この昭和
                 33年11月から昭和39年10月新幹線開業までが151系の全盛期かも
                 知れない。
                  尚車体構造は次のような大きな特徴がある。高速運転時の安定性維
                 持のため屋根・床が低くなり横揺れ防止ダンパーを車端に取り付けた
                 事、全車両の冷房化並びに固定二重窓化、空気バネ台車による乗り心
                 地の改善、固定編成なのでMG・CPの先頭車への集約、並びに先頭
                 車の斬新なデザイン化など、今日まで特急形の基本として受け継がれ
                 ている。

            クハ151(クハ26)
                  東京・大阪方両先頭に連結されている制御車。ボンネット内に電動発
                 電機と空気圧縮機を搭載している。先頭部の連結器は着脱式。編成後
                 位置の場合は初期の頃左右の前灯に赤色フィルターを装着していた。
                 客室定員は56名。

                 クハ26002
                 
                 昭和34年12月東京駅。来る称号改正を見据えてプレート式になって
                 いる。

                 クハ151−1
                 
                 昭和36年3月田町電車区。

                 クハ26002
                 
                 昭和33年10月東京駅。

                 クハ151−2
                 
                 昭和35年5月東京駅。上の写真と比べると、連結器カバーが変
                 わっている。

                 クハ26006
                 
                 昭和33年10月田町電車区。

                 クハ26006の運転台
                 
                 昭和33年10月田町電車区。



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