九十九里鉄道特集−vol2

                 キハ101〜104
                  いずれも同形の単端式のガソリンカーで開業以来のもの。浅いシング
                 ル屋根を持つマッチ箱のような丸山車輌製独特のスタイルで、床上に
                 置かれたエンジンは前に飛び出しており、その上片運転台であるから
                 終点ではターンテーブルで方向転換しなくてはならないという、全くバス
                 をレールの上にのせたような、気動車としては初期の車である。最初は
                 木造であった車体も前出のハニフ105・106等と共に、昭和27年〜3
                 0年頃に外板のみ鋼板を張っている。エンジンは当初フォードT20であ
                 ったが、現在はフォードV8を使用しており、変速は歯車式で前進4段、
                 後進1段である。製造年は大正15年6月、定員は30人。
                 尚同形4両の内、キハ101は昭和4年度に火災焼失の上廃車となって
                 いる。

                 キハ102他
                 
                 昭和36年2月上総片貝駅。
                 
                 キハ102
                 
                 昭和36年2月上総片貝駅。

                 キハ103
                 
                 昭和36年2月東金駅。

                 キハ103
                 
                 昭和36年2月東金駅。

                 キハ103
                 
                 昭和36年2月上総片貝駅。

                 キハ103
                 
                 昭和36年2月上総片貝駅。

                 キハ103
                 
                 昭和36年2月。
                 まるでバスの運転台。大きな丸いハンドルはかじを取るためのものでは
                 なく、列車を停止させるもの。客車にも手ブレーキがついていたが車掌
                 が女性のため制動手の仕事は免除?されていたらしく運転手が、力一
                 杯手ブレーキのハンドルをまいて止めていたそうである。左の丸穴のあ
                 いた器具は通票受け。

                 キハ103
                 
                 昭和36年2月。



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