当時国鉄では乗り心地の良い高速車両の開発のため数次にわたる
                  高速度試験をおこなっていたが、この一環として昭和32年10月にモ
                  ハ90による試験が実施された。これは20系(後151系)や91系(15
                  3系)設計のための確認試験として意義深く、今日の電車時代の引き
                  金となった。試験車両は特別に整備され、DT21X台車のコイルまくら
                  バネを、ベローズ形空気バネに入れ替えたDT21Yとし、高速歯数比
                  に変えてチャレンジ、切妻形ながら135km/hをマークした。この試験
                  により特急用DT23系・急行用DT24系の各空気バネ台車が誕生し、
                  高速電車時代に突入することとなった。

                  モハ90500
                  
                  昭和32年10月田町。

                  モハ90500
                  
                  昭和32年10月田町。

                  DT21X
                  
                  昭和32年10月田町。

                  DT21Y
                  
                  昭和32年10月田町。

                  モハ90501
                  
                  昭和33年4月神田駅。

                  モハ90502
                  
                  昭和33年5月荻窪駅。




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